世界で最も高価なコーヒーランキングTOP4
誰もがご存知のとおり、コーヒーは世界各地で栽培され、消費されている飲料ですよね。最近では、ワンコインコーヒーが人気を博していますが、実は、市場には、トリュフやキャビア、ボルドーワインなどに匹敵するほど高価なコーヒーもあるって知っていましたか?
高級コーヒーの価値は高く、1ポンドあたり何十万円に迫ることもあるほどです。贅沢な休憩時間や絶品スイーツとともに飲むような、本当に極上のコーヒーを探しているという方は、ぜひ以下の「世界で最も高価なコーヒーランキング」をチェックしてみてください!
第1位 ブラックアイボリー(1,500ドル/1ポンドあたり)
名前に「アイボリー」という単語が含まれることから、安価でないはずだと察する人も多いのではないでしょうか?ブラックアイボリーとは、タイ北部発のコーヒーで、1ポンドあたり約1,500ドルで販売されています。
しかし、他のプレミアムコーヒーのように、その生産過程はあまり感じのいいものではありません。実は、ブラックアイボリーのコーヒー豆は、象の消化器官を通過したもので、いわば象の糞なのです。象の腹内で消化されることで、酵素や自然発酵の影響を受け、非常に滑らかでおいしい豆になるとされています。
象が豆をかなり細かくしてしまうので、豆全体はほとんど残りませんが、だからこそ、世界で最も高価かつ希少なコーヒーとみなされる、特別なコーヒーが出来上がるのです!
第2位 コピ・ルアク(600ドル/1ポンドあたり)
コピ・ルアクは、インドネシアの有名な高級コーヒーで、ブラックアイボリーと同様に、その生産過程に特徴があり、これだけ高価となっています。コピ・ルアクの場合、熱帯雨林に生息するネコ科の動物「ジャコウネコ」の体内を通過し、発酵して出来上がります。つまり、ネコの糞なのです。
ジャコウネコの胃袋がコーヒー豆に与える化学変化(一流焙煎士による喩え)だけでなく、ジャコウネコはコーヒー豆の品質を見分けられる優れた嗅覚を持っており、最高級のコーヒー豆だけを食べるといわれています。その結果、少なくとも生産過程という点では、他にはないレアなコーヒーが出来上がるのです。
ただし、コピル・アクと謳う偽モノも市場に多く出回っているので、購入する際は注意しましょう。最近では、各メーカーは何か新しくユニークな要素を求めて、他の動物種によるコーヒー豆を作るために実験を続けているそうです。
第3位 エル・インヘルト農園のコーヒー(500ドル/1ポンドあたり)
グアテマラにあるエル・インヘルト農園は、サトウキビの区画から接ぎ木されたコーヒーの単一農園であり、海抜5,500フィート以上の高い標高でコーヒーを栽培しています。ここで採れたコーヒーは頻繁にオークションで販売され、1ポンドあたり500ドル以上の値が付けられます。
コナコーヒーや他の一流コーヒーブランドと同様に、ロースターのラベルにはエル・インヘルト農園のコーヒーだと記載されていますが、必ずしもこの中米地域で栽培されたコーヒーだとは限らないので、購入する際はよく注意しましょう。あるいは、100%エル・インヘルト農園のコーヒーではなく、数%しかパッケージに含まれていないという場合もあります。
第4位 セントヘレナ・アイランド(145ドル/1ポンドあたり)
セントヘレナ・アイランドは、あまり知られていない南大西洋に浮かぶ小さな火山島、セント・ヘレナ島で栽培されたコーヒーで、ユニークかつ貴重な品種となっています。実は、この島は、かの有名なナポレオンが追放されたイギリスの植民地でもあり、世界地図上には小さな一点で示されています。もともとイエメンから持ち込まれたグリーンチップブルボン種のコーヒーがこの島の名産物となっており、その複雑さと繊細さから、高級ワインで例えるならピノ・ノワールだといわれています。